メニュー

口の中の症状

できもの

口内炎

口内炎は口の中にできた炎症の総称ですから、分類すると多くのものになります。それぞれの違いは症状の違いによって分けられますが、すべてをあげることは現実的ではないので、代表的なものにとどめます。 粘膜に炎症が生じると普通は薄いピンク色の粘膜が赤くなって、カタル性口内炎、紅斑(こうはん)性口内炎という状態になります。形や大きさもまちまちで口腔粘膜全体に発生しますが、口唇(こうしん:くちびる)や口角(こうかく:口のわき)に多くみられます。さらに炎症を放置すると、腫脹(しゅちょう)を起こしたり、粘膜の表面がただれたびらんを起こしてびらん性口内炎となります。また、時には粘膜が深くえぐれた状態となって潰瘍(かいよう)性口内炎となります。粘膜にできた円形の浅い潰瘍をアフタといい、口腔内にアフタが多発した状態をアフタ性口内炎といいます。水疱ができることから始まる口内炎もあります。ヘルペス性口内炎や天疱瘡(てんぽうそう)がそれで、水疱は破れるとびらん、アフタ、潰瘍となります。口内炎ができると、極端に熱いもの、冷たいものがしみたり、食べ物が接触しただけでも痛みが強まり、とても食事をとることができない状態になることがあります。患者さんは「口の中が腫れてます」という表現をすることが多いようですが、必ずしもすべての口内炎が腫脹を伴うとは限りません。

舌がピリピリする

舌痛症

昼間の目覚めているすべての時間帯を通して、舌の表面がヒリヒリ、チリチリとします。ただし、食事中には痛みを忘れていられるし、味覚に変化はありません。しかし、食後や談話後にはそれ以前よりも痛みが増強する場合が多く、痛みを感じる部位は、舌の先端か舌を最大限突き出してやっとみえるいぼ状の有郭乳頭(ゆうかくにゅうとう)が多くみられます。そして、この乳頭がガンか何か異常なものではないかと不安になってきます。まれには、痛む部位が日によって移動することもあります。

白い苔(こけ)のようなものがつく

白板症

口腔粘膜の一部に、不規則な外形で、範囲が比較的明瞭な白色のもの(白斑〈はくはん〉)が認められます。色に関しては、鮮やかな白色のもの、グレーがかったもの、白色に紅色のものが混ざったようなものなど厳密にはいろいろです。表面の形は、平滑なもの、ざらついたもの、しわや溝状のものが認められるもの、ぶつぶつしたものなど変化に富みます。ヒリヒリ痛んだり、食事がしみることは初期のものではめったにありません。しかし、何かの拍子に噛んだり、細菌感染が起こるとしみたり、痛みます。
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME